皆様こんにちは。ゲンです。
今日のニセコは比較的気温が上がり、少々暑い日になりました。お客様とお話していると、それでも札幌などに比べるとこちらは涼しいとのことです。
私自身としましてはあっという間に過ぎ去ってしまった感のある8月を思うと、「夏を返して!」とばかりに後悔だらけ...(ToT) もう少し夏ならではの遊びをしておきたかった...。いろいろ計画があったはずなのだが?
とはいっても、これからのニセコの良さもたくさんあるのを知っているだけに、気持ちをさっさと切り替えて楽しみたいと思っております!←ポジティブ
9月になりニセコは秋の収穫シーズンを迎えます。
特産品のじゃがいもの他、かぼちゃ、人参などの地物の野菜が多く収穫されます。
どの野菜もさすがは北海道!ってくらいに美味しい良質の素材です。
さて、今日はホテルあしりニセコの厨房にお邪魔して、長月の献立で使用している人参の飾り切りを実演して頂きました!
題して「匠の技シリーズ」!今後もすばらしい職人の技術をご紹介していきたいと思います。
今日の作品は「菊人参」
人参に細かく包丁をいれて菊の花びらに仕立てます。
それでは手順のご紹介をします!
1、桂剥きで人参を円筒状にする。
写真1の部分です。すでにこの時点で難易度高いです。
2、円筒状の側面に対して溝を彫っていく。
写真2の部分です。ひとつの溝に対して斜めに2本の刃を入れていきます。今回は写真に写りやすいように大きめに彫っているそうなのですが、正直これでも十分細かいと思うのは私だけでしょうか?
写真3は側面の全部に包丁を入れた後の状態です。ギザギザの模様がついた断面が見えます。横には細い棒状の人参がたくさんありますが、これは刻んで他の料理に使用します。
3、上面に溝を彫っていく。
写真4の部分です。側面の溝と同じ幅になるように包丁を入れていきます。これもひとつの溝に対し2回の刃を入れます。中心がずれないように細心の注意をはらいます。私などでは横で見ているだけでも目がチカチカ。(*_*;) 熟練の包丁技ですね。
4、全部彫り終わったら1つ分を切り取る。
写真5の部分です。最後の行程です。さすがは毎日研がれた包丁といったところか、切れ味も抜群です。スパッと切れるところを無理やり止めて、写真に撮らせてもらいました。(^_^;
5、完成!
写真6の部分です。これでひとつ完成。ここから4の行程に戻ります。
なぜひとつのものにこれだけの手間をかけるのかとお思いになる方もいらっしゃるかと思いますが、和食職人には食事の中に、そして生活の中に、普段は忘れてしまいそうになる日本の季節や「旬」という考え方をとても大事にして、今でしか感じることのできない、その時期の旬を舌だけではなく目でも楽しんで貰いたいと想いがあります。
素材の人参も作り手の職人も個性があるので、全く同じものはできることはありません。
それが手作りの面白さだと思います。皆様にもその違いを感じて頂ければと思っています。